アクアリウム

【病気の治療以外に使える!】隔離水槽の作り方!

こんにちは!ゆうき(@yuki_adventuree)です!

生き物を飼育していると必ずと言っていいほど、病気にかかります。

そんなときに便利なのが隔離水槽です。

実はこの隔離水槽、病気の治療以外にも色々と使える場面が多くて便利です。

治療の他に、稚魚の育成やトリートメントなんかも出来てしまう優れものなんです。

熱帯魚を飼育されている方は、隔離水槽を1つ持っているだけで突然の病気や産卵などに対応できるようになります。

今日はそんな便利な隔離水槽の作り方やメリットなどを紹介します。

この記事でわかること

・隔離水槽の作り方がわかる
・治療以外の使い方がわかる

この記事を読めば、きっと隔離水槽を用意したくなることでしょう!

しっかりと治療をしたり、稚魚を育てたりしてアクアライフを楽しみましょう!

※この記事では「小型熱帯魚向け」の隔離水槽について解説していきます。大型魚や隔離させるお魚の数が多い場合は、隔離水槽のサイズが大きくなります。

なんで隔離水槽を用意するの?

記事冒頭にも書きましたが、隔離水槽を用意する目的は病気の治療以外にもあります。

隔離水槽を使う時

  1. 病気の治療
  2. 稚魚の育成
  3. 買ってきた魚のトリートメント
  4. 弱っている魚の隔離

それぞれ場面での使い方について説明していきます。

①病気の治療

病気の治療に使うは基本的に寄生虫や病原菌を殺す「殺菌剤」です。

殺菌の他に、水草やバクテリア、魚にダメージを与えてしまいます

このため、飼育水槽へ薬を入れたくないので隔離水槽で治療するようにしましょう。

塩浴も水草やバクテリアなどに影響があるので隔離水槽で行ったほうが良いです。

②稚魚の育成

魚を飼育していると産卵することがあります。

卵から稚魚が生まれると、他の魚や親に食べられてしまうことがあります。

食べられなければそのままでもいいですが、そうでないなら隔離した方が良いです。

稚魚をある程度の大きさまで育ててから飼育水槽へ戻すといいですよ。

稚魚の育成に特化したものとしては、外掛けタイプの「スドー サテライトシリーズ」をおすすめします。

飼育水槽の水をそのまま使っているので、水合わせの必要もありません。

大きくなったらすぐに水槽に移せるのでとても便利ですよ。

実際にラミレジィという魚が産卵して稚魚が生まれた時にこの育成箱を使って1cm以上の大きさにしてから水槽に戻してしっかりと育てたことがあります。

※オスのラミレジィと稚魚

③買ってきた魚のトリートメント

買ってきた魚に寄生虫や病気がついていると飼育水槽の他の魚に感染してしまうことがあります。

心配な人は隔離水槽でしばらく様子を見てから飼育水槽へ移動すると安心です。

④弱っている魚の養生

飼育をしていると魚同士の小競り合いが起きたりして、魚が弱ることがあります。

「ケンカで負けてしまった」「負けてエサを食べられない」など弱っている魚がいたら隔離して様子を見たほうが良いです。

隔離水槽を作るのに必要なもの

隔離水槽を作るの必要なものはこちらの4つです。

  1. 水槽
  2. ヒーター(温度調整が出来るタイプ)
  3. 水温計
  4. エアーレーション

①水槽

水量が5L~15L程度ある水槽が望ましいです。

サイズで言うと「20cm~30cm程度」の水槽です。

観賞用ではないので、フチありのやっすい水槽で十分です。

↑こんなのとか

プラスチックケースでも隔離水槽を作ることが出来ますが、傷つきやすくて魚を観察しにくいのでオススメしません。

②ヒーター(温度調整が出来るタイプ)

上記で紹介した水槽であれば30〜50W程度のヒーターがオススメです。

病気の種類によって「水温を高くキープ」した方が治りが良いいこともあります。

「温度を変えられるタイプ」がオススメです。

私は「エヴァリス」というヒーターに特化したメーカーのヒーターを好んで使っています。

少し高いですが、ヒーターメーカーだけあって水温をきちんと保ってくれているので安心しています。

※隔離水槽以外の普通の水槽にもおすすめしたい一品です!

30Wならこちら

50Wならこちらをおすすめします。

大は小を兼ねるということで50Wのヒーターが1つあれば、少し大きな隔離水槽でも使えるので便利ですよ。

③水温計

魚の治療をするときに水温調整をよくします。

なるべく「精度の高い」水温計で水温をチェックするのが望ましいです。

全てに当てはまるわけではありませんが、大きなサイズの水温計は精度が高い傾向にあります。

飼育水槽で使用すると見た目がすこぶる悪いのが難点ですが、隔離水槽なので性能重視で用意しましょう。

温度計の種類は「アナログ」と「デジタル」に分かれます。

隔離水槽であれば、デジタル水温計をおすすめします。

デジタルはパッと見ただけで水温がわかるのでめちゃくちゃ楽です。

おすすめは「アイシー」という温度計メーカーのデジタル温度計です。

センサーのコードを水槽に入れるので見た目は悪いですが、観賞用の水槽じゃないので精度を優先して選んでみました!

④エアーレーション

通称「ブクブク」です。

「酸素の補給」「水の循環する」などの効果があります。

調子の悪い魚には強い水流は体力を消耗して良くありません。

空気の量を調整して出てくるの泡の量を少なくするのが良いです。

チューブにエアストーンをつけて放り込むだけです。フィルターは入りません。

エアーレーションをするために必要な機材類は以下の通りです。

隔離水槽以外にも「油膜対策」「酸欠予防」「水合わせ」など何気に色々な場面で活躍します。

一式持っておいて損はないと思います。

エアレーションに必要なもの

  • エアーポンプ
  • シリコンチューブ
  • エアストーン
  • 逆流防止弁
  • 調節用のコック(片側コック)

・エアーポンプ

その名の通り、空気を出すポンプです。

振動するので、「静かな」ものを選ぶことを強くおすすめします

私は「水作」というメーカーのポンプを使っています。

このメーカーのポンプ以外に静かなポンプを知りません!イチオシです!

隔離水槽にだけ使うのであれば 「水作 水心SSPP-7S」一択ですね!


複数の水槽に使いたい場合などはこちらの「SSPP-3S」「SSPP-2S」もおすすめですよ。

私は「SSPP-2S」を分岐させて複数の水槽に使ったり、隔離水槽に使ったりしています。


・シリコンチューブ

安いエアーチューブで十分です。

このチューブなら安くて、柔らかいので取り回しがいい(絡まりにくい)です。

薬で青く染まってしまいますが、治療用ということで割り切って使ってください。


・エアーストーン

エアーストーンは「いぶきエアーストーン」という愛知県の砥石メーカーが作っているものがオススメです。

日本で流通しているエアーストーンの中で1番泡が細かくて綺麗なんじゃないかと思います。

使っていて今まで目詰まりをしたことがないとても高品質な製品です。

隔離水槽で使うなら小さいサイズで十分です。


・逆流防止弁(バルブ)

エアーポンプについてくる時があるので、付いてきたら買わなくてOK。

水面よりも低い位置にポンプを設置していると、水が逆流してポンプ内に入ってきます。

水が入るとポンプが壊れます。安いのでいいので、必ずつけましょう。


・調整用のコック(片側コック)

エアーポンプにエアー量の調節ができる場合は必要ありません。

SSPP-7Sのような調節機能が無い場合は、このコックをつけてエアー量を調節します。

治療中などの場合はエアーストーンからわずかに泡が出る程度で十分です。

強い泡は水流を作って負担になるので注意しましょう。

セッティング方法

  • STEP1
    場所を決める
    水槽の設置場所を決める
  • STEP2
    機材をセットする
    ブクブク、ヒーター、温度計などをセットする
  • STEP3
    水を入れる
    飼育水槽から水を分けて入れる。薬浴・塩浴の場合は新しく作る。
  • STEP4
    電源を入れる
    電源を入れて機材を動かしましょう。
  • STEP5
    魚を移す
    そっと魚を移しましょう。

場所を決める

隔離水槽の設置場所は「暗くて」「静かな場所」が適しています。

水槽台の中にスペースがあれば、そこが飼育水槽から近くてオススメです。 

近くに設置すると、他の魚と一緒に観察できて飼い主側も楽です。

「水平」「重さに耐えられる」などの基本は他の水槽の設置条件と同じです。

機材をセットする

ブクブク、ヒーター、水温計をセットします。

水温計はすぐに確認出来るように、よく見えるところに設置しましょう。

ヒーターの電源は必ず水を入れてから入れましょう。

水を入れる

薬浴や塩浴をしない場合、飼育水槽の水を使うと便利です。

飼育水槽の水を使えば「水質の変化」が無いので、その分魚に負担が少なくなります。

薬浴や塩浴をする場合「新しく水道水から作る」または「飼育水槽の水と水道水を半々で作る」など必ず新しい水を加えて作ってください。

※水道水は必ずカルキ抜きをしてから使うようにしてください。

薬は古い水、汚れた水では効果が低くなる傾向があります。

機材の電源を入れる

水を入れたら機材の電源を入れて動かします。

特に水温は大事ですので、ヒーターのスイッチは忘れないようにしましょう。

「大切なことなので再度注意喚起」
ヒーターは必ず水の中に入れてから電源を入れてください。
ヒューズが飛んで壊れてしまいます。

魚を移す

そっと魚を掬って移動させてあげましょう。

大きめの網やプラケースなどを使って「魚を追い込むように掬う」と傷を付けずに移動できます。

網やプラケースは固定して、手で追い込むようにすると◎。

ライト、底砂はいらないの?

砂は必要ありません!

魚は周囲が暗いと「休眠」するので、暗い環境下ではずっと寝ているようになります。

魚を養生させるときは「暗く」することで体の負担を少なくすることが出来ます。

なのでライトは魚の様子を見るときに点灯するようにしましょう。

ライトは魚の様子を見るときだけ点けるようにしてあげましょう。

底砂があると汚れが溜まったり、寄生虫が砂に潜ってしまうので無いほうがいいです。

見た目よりも治療や管理を優先してあげるのが良いと思います。

隔離水槽でのエサやり

魚が元気ならエサをあげて大丈夫です。

水槽が小さくてフィルターもありませんので「食べ残し」が出ないように注意してください。

魚が弱っているなら少なめに与えた方が良いです。

また、薬浴時などの治療中は絶食させて治療に専念させる方法もあります。

エサの消化で体に負担をかけてしまうので、あげる必要はありません。

食欲が回復するようにしっかりと、養生・治療をすることに集中しましょう。

まとめ

アクアリウムをしていると、魚が病気になったり、稚魚が生まれたりなどのハプニングが起きます。

そうなった時に隔離水槽があると、すぐに治療ができたり、稚魚を育てることができます。

1個隔離水槽を作っておくだけで、壊れたり、アクアリウムをやめない限りはずっと使えます。

必要な時にササっと出せるように準備しておけば、不測の事態にすぐ対応できてとても便利です。

今すぐにとは言いませんが、アクアリウムを始めたら早い段階で1個作っておくことを私はオススメします。

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